Rocky Linux 9.3にNVIDIAドライバとCUDAをインストール

Rocky Linux 9.3にNVIDIAドライバとCUDAをインストール

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インストール手順

STEP1. 公式NVIDIAリポジトリを追加 #

Rocky Linux 9向けのNVIDIA公式CUDAリポジトリをシステムに登録します。以下のコマンドを実行すると、CUDA(NVIDIA)リポジトリが追加されます​

sudo dnf config-manager --add-repo \
  http://developer.download.nvidia.com/compute/cuda/repos/rhel9/$(uname -i)/cuda-rhel9.repo

 

実行後、/etc/yum.repos.d/にNVIDIAのリポジトリ定義ファイルが追加され、以降このリポジトリからパッケージをインストールできるようになります。

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STEP2. 必要なパッケージのインストール #

NVIDIAドライバーのビルドとCUDA利用に必要な開発パッケージをインストールします。まずEPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)リポジトリと、開発系パッケージを含むCRB(CodeReady Builder)リポジトリを有効化します​。

これによりdkmsなど必要コンポーネントが利用可能になります。

 

sudo dnf config-manager --set-enabled crb
sudo dnf install -y \
  https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm \
  https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-next-release-latest-9.noarch.rpm

次に、現在実行中のカーネルに対応するヘッダと開発パッケージ、および開発ツール類をインストールします​。

以下のコマンドにより、カーネルヘッダ・カーネル開発パッケージ(kernel-devel)、コンパイラ(gcc/g++)、DKMS、その他必要ツールが導入されます($(uname -r)は現在のカーネルバージョンで置換されます)。

sudo dnf install -y kernel-headers-$(uname -r) kernel-devel-$(uname -r) \
  make automake gcc gcc-c++ dkms pciutils elfutils-libelf-devel \
  libglvnd-devel libglvnd-opengl libglvnd-glx bzip2 tar pkgconfig acpid

補足: 上記コマンドには現在実行中のカーネルと同じバージョンのヘッダ・開発パッケージを指定しています。Rocky Linux 9.3のデフォルトカーネル5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64に合わせてインストールされるため、後でこのカーネルにモジュールをビルドできるようになります。必要なパッケージは事前にインストールしておくことで、後のドライバーインストールがスムーズに行えます​。

 

STEP3. NVIDIAドライバーのインストール #

DNFモジュール機能を使い、NVIDIAの最新ドライバをインストールします。追加したNVIDIAリポジトリには複数のドライバーモジュールストリームが用意されていますが、ここでは最新版のDKMS版ドライバーを選択します。以下のコマンドでNVIDIAドライバーをインストールしてください​。

sudo dnf module install -y nvidia-driver:latest-dkms

実行中にGPG鍵のインポート確認が表示された場合は「y」と入力して受け入れてください​。

これによりNVIDIAのカーネルモジュールがDKMS経由でビルド・インストールされ、システムに組み込まれます。インストール完了後、modinfo nvidiaコマンドでドライバーモジュールの情報を確認できます。

 

STEP4. CUDA 12.8のインストール #

NVIDIA CUDA Toolkit 12.8をインストールします。CUDAリポジトリには複数のCUDA関連メタパッケージがありますが、開発に必要なツール一式を含む cuda-toolkit-12-8 パッケージを使用します(これはCUDA 12.8のコンパイラやライブラリを含み、ドライバは含みません​。

以下のコマンドを実行してCUDA Toolkit 12.8を導入してください。

 

sudo dnf install -y cuda-toolkit-12-8

上記によりコンパイラ(nvcc)、CUDAライブラリ、ヘッダなどが/usr/local/cuda-12.6/以下にインストールされます。

環境変数PATHにCUDAのbinディレクトリを追加するには、例えばecho 'export PATH=/usr/local/cuda-12.6/bin:$PATH' >> ~/.bashrcのように設定します(必要に応じてLD_LIBRARY_PATHも設定)。

 

STEP5. システム設定の適用と動作確認 #

ドライバー適用のためシステムを再起動し、指定のカーネルで起動するよう設定します。まず、インストール済みカーネルの中からバージョン5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64をデフォルトで起動するようGRUBを設定します。次のコマンドを実行し、該当カーネルをデフォルト起動エントリに指定してください​。

sudo grubby --set-default /boot/vmlinuz-5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64

上記実行後、grubby --default-indexgrubby --info=ALLでデフォルトが設定されたことを確認できます。続いてシステムを再起動します。再起動後、まずuname -rでカーネルバージョンが5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64であることを確認してください。また、念のためNouveauドライバーが無効化されていることを確認します(必要に応じてlsmod | grep nouveauが出力を何も返さないことをチェックします。無効化が必要な場合は/etc/modprobe.d/blacklist-nouveau.confblacklist nouveauなどを追記し、dracut -fコマンドでinitramfsを再構築してください)。

最後に、NVIDIA GPUが正しく認識され、ドライバーが動作しているか確認します。lspciコマンドでGPUが検出されていることを確認しましょう(下記コマンド実行でNVIDIAのGPUエントリが表示されます​。

 

lspci | grep -i NVIDIA

上記で 「NVIDIA Corporation …」 といったエントリが表示されればGPUがPCIバス上認識されています。次にNVIDIAドライバーの状態を確認するため、nvidia-smiコマンドを実行します。

nvidia-smi

正常にインストールが完了していれば、GPUの一覧やドライバーバージョン、搭載メモリなどの情報が表示されます​。

例えばRTX 6000 Adaに対応するドライバーが正しくロードされていれば、該当GPUの名前と利用可能なCUDAバージョンが表示されるはずです。これでNVIDIA RTX 6000 Ada向けドライバーおよびCUDA 12.6のインストールと設定は完了です。必要に応じて再度再起動し、起動時に問題がないことを確認してください。

 

補足: lspcinvidia-smiの確認について #

  • lspciはPCIデバイスの一覧を表示するコマンドです。上記のように実行することで、システムがNVIDIA GPUを認識しているかを確認できます。
  • nvidia-smiはNVIDIAのシステム管理用ユーティリティで、インストールしたドライバーが正しく動作しているか(GPUを認識しているか)を確認できます​。
  • ドライバー導入後にこのコマンドでGPUの情報が取得できれば、インストールは成功です。

 

Updated on 2026年3月26日

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